旧「大江戸温泉物語 浦安万華郷」跡地で計画されている「(仮称)日の出地区防災スポーツ施設等整備事業」が、事業者公募に向けて一歩前進しました。
浦安市は2026年8月31日、公募条件などを検討するために実施したサウンディング型市場調査の結果を公表。7月29日から31日まで行われた個別対話には12事業者が参加しました。
「防災+スポーツ」の施設を日の出7丁目に整備へ
計画地は日の出7丁目3番1~6。旧浦安万華郷があった場所で、面積は32,236.97平方メートルです。
浦安市では、災害時に活用できる防災機能を確保しながら、平常時にはスポーツなどに利用できる施設として整備を進めています。
設計と施工をまとめて発注する「DB(デザイン・ビルド)方式」を採用する予定で、今後は公募型プロポーザル方式による事業者選定が予定されています。
浦安ぽーたるでは、2025年に「浦安万華郷跡地」の活用方針が決まった段階でも紹介しています。今回の発表は、そこからさらに具体的な事業者選定へ進むための動きです。
12事業者からどんな意見が出た?
今回の市場調査では、実際に整備事業への参加を検討する民間事業者から、公募条件や施設の仕様などについて意見を聞いています。
参加資格については、できるだけ多くの事業者が参加できるよう、これまでの実績に関する条件を見直してほしいという意見が出ました。
また、募集要項の公表から提案書の提出までの期間について、「スケジュールがタイト」との指摘もあり、市は提案書を作成する期間を少しでも長くできるよう見直すとしています。
人工芝は「暑さ対策」もポイントに
スポーツ施設の仕様では、人工芝について複数の意見が出ています。
品質を確保しながら多くの事業者が提案できる条件にすることや、仕様を過度に限定せず、各事業者の工夫を評価できる仕組みにしてほしいとの声がありました。
さらに、夏場の利用を考え、暑熱対策や環境への配慮を重視した仕組みを採用することで、費用対効果を高められるという意見も出ています。
市はこうした意見を受け、人工芝の要求水準を検討するとしています。
地元企業の参画をどう評価するかも検討
事業者選定時の「地域貢献」も今回の市場調査のポイントです。
民間事業者からは、地元企業が事業に参加した場合にどのように評価されるのか、また「地元企業」をどの範囲までとするのか明確にしてほしいとの意見が寄せられました。
市が求める水準を上回る独自の提案をした場合に加点できる仕組みがあれば、事業者の創意工夫を生かしやすいという意見もあります。
浦安市は、こうした提案を評価できるよう事業者選定の評価項目を見直す方針です。
2025年の「13社調査」とは別の市場調査
この事業では、2025年にもサウンディング型市場調査が行われ、13社が参加しています。
前回は、整備手法や参入意向、導入する機能など、施設整備の方向性を検討する段階で行われたものです。
一方、今回の12事業者による調査は、基本計画を踏まえて、実際の事業者公募に使用する参加資格、要求水準、評価項目などを具体化するために実施されています。
似た調査が続いていますが、計画が「どんな施設にするか」という段階から、「どのような条件で事業者を選ぶか」という段階へ進んできたと見ると分かりやすそうです。
次は公募型プロポーザルへ
今回の調査結果を踏まえ、浦安市は公募条件や要求水準などを検討し、公募型プロポーザル方式での発注に向けて準備を進めます。
具体的な事業者や工事開始時期などは今後明らかになる見込みです。
約3.2万平方メートルという大きな土地が、防災とスポーツを組み合わせたどのような場所になるのか。万華郷跡地の今後の動きは、引き続きチェックしておきたいところです。